tomohappiestの日々是雑感

日常生活でのふとした出来事から大イベントまでその時感じたことを書いていこうと思っています!!

東京の秘境「奥多摩むかしみち」で紅葉散歩

 関東の平野部にも紅葉前線が南下してきた。
 今年は、暖かい日が多く朝夕冷え込む日が少ないせいか、例年より紅葉の時季が遅れ、化粧ののりも心持ち精彩を欠いているようだ。地球温暖化と関係があるのだろうか・・。
 
 昨日(11/26)に、東京都と山梨県の境にある東京の秘境の奥多摩町の紅葉を見に出かけた。例年、都心から紅葉狩りに出かけるマイカーやバイクで道路の渋滞が予想されるが、この時季を逃したらまた来年・・なので、奥多摩湖(標高523m)へ友人の車に便乗して向かった。
 奥多摩湖は、東京都の貴重な水源で、総貯水量1億8000万トン、都民の利用する水の約2割を供給している。1957年に多摩川小河内ダムによって堰き止めて作られた人造湖
 途中、鳩ノ巣渓谷に寄り道して、渓谷美を堪能した。休前日とあって、中高年だけでなく、若い人たちや在住外国人も多数見かけた。『うつくしいものを うつくしいと思えるあなたの心が うつくしい』というフレーズに酔いしれる自分がいた。
 
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 昨今のマラソンブーム、山ガールと老若男女、健康志向と自然欲求への流れがきている。医療費削減や町おこしに少しは貢献しているので、厚生労働省観光庁にも大いに貢献しているのかな。
 話がそれたが、四季折々の景色、個人的には新緑と紅葉の時季の渓谷はなんともいえない風情を感じる。
 
 奥多摩駅前(標高343m)を通過し、奥多摩湖まではずっと緩やかな登りで200mの高低差があった。15分程で、奥多摩湖畔に到着。思ったほど人出は多くなく、第2駐車場に駐車し、真っ赤に染まったもみじや黄金色のイチョウをバックに記念撮影。さらに小高い丘に登って、上から奥多摩湖の全景を眺めた。湖面に映える山肌の様子は絵葉書に出てくるような光景だった。
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 ここで友人と別れ、奥多摩むかし道を、奥多摩湖へ向かって下った・・といいたかったが、なぜかいきなりなだらかなのぼり。そして登りりきったところに集落が。こんなところにも地元の方が生活している。奥多摩湖を見下ろす自然の展望台で庭先からの眺めは最高!ここも東京都。
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 ここから半歩ぼってきた文を取り返すがごとく急な下りが続いた。足元に視線が行きがちだが、見上げるとじゅうたんの紅葉が目に飛び込んでくる。
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 奥多摩湖畔から1時間ほどで、惣岳渓谷を見下ろせる舗装道路に出た。奥多摩方面から登って来る方が、渓谷とそれを取り囲む山肌の紅葉を眺めながら昼食をとっていた。
 
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 ここからは舗装道路をなだらかに下っていくのだが、下を眺めると渓谷美が上を眺めるとところどころ真っ赤に染まる紅葉が目に飛び込み、まったく飽きない。
 道端には、ここが旧街道だったことをうかがわせる史跡が残っている。馬の水のみ場、お地蔵さん、神社など。青梅街道を横切って、また急なのぼり。山肌に入っていくとまた集落があった。車で観光客は立ち寄らないだろう。
 奥多摩から山梨県の塩山まで物資を運ぶ廃線跡があったりと鉄道ファンにも見所が一杯。いたるところにゆずや渋柿がたわわに実っていた。ここが東京かと疑うほど、のどかな里山の情景が広がった。
 
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 そしてしばらく歩を進めて集落を出たところで、大きな音が何度も響いた。熊が出たか・・と青ざめたが、振り返ると野生の猿が数匹金網によじ登ってこちらを見ていた。
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 もう上りはないだろうと安堵しかけたところで、また急登。人生苦あれば楽あり。自分の今までの歩みを見ているようだった。今回は、東京の里山と紅葉を思い存分満喫できた。数字上は奥多摩湖から奥多摩駅までの高低差200mの旅だったが、それ以上に起伏のとんだコースだった。帰りはホリデー快速で、1時間半ほどであっという間に都会へ戻ってきた。
 
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 これから紅葉前線は、都心へと広がってくる気配をひしひしと感じた。今度の週末はイチョウが見ごろかな?
 
 
(参考)
         奥多摩を知るにはうってつけ
 
         奥多摩散策の現地情報が収集できます