神社詣での願い事について
年越しとともに正月もお馴染みの神社詣でだが、パワースポット、アニメなどの聖地として訪れる方もいるだろう。
また、日本各地の神社では、五穀豊穣など地域を守る神様への奉納と政治や人々の暮らしの平穏無事を祈る目的で神輿巡りなど様々な行事(例大祭など)を行っている。ちなみに、日本3大祭りは、東京「神田祭」と京都「祗園祭」、大阪「天神祭」と言われている。
私は、週末の早朝、人気もまばらな静寂の中、散歩コースとして訪れている。
手水が四季折々の彩花(バラ、芍薬、紫陽花、向日葵など)で彩られ、彩花巡りが趣味なのでテンションが上がる。
お参りした後、絵馬を見るのが一番の楽しみ。
週が変わると、絵馬も更新されており、その時々の時世にあった願い事も見受けられる。ウクライナの戦争反対、赤ちゃんが無事生まれますように、商売繁盛、告白成就、推しのコンサート、スポーツ大会での活躍、手術の成功など人々の願いは千差万別。それでも、よく見ているといくつかのカテゴリーに分類できる。
願い事は・・
金運(商売繁盛)、恋愛結婚成就、健康、病気回復、家内安全・厄除け、受験合格(各種試験合格祈願)など。
対象者は・・
自分のこと、家族のこと、他人のこと、会社のこと、人類のこと、他の生物のことなど。
人生において必要不可欠なことへの願いが込められており、恒久的な願いもあれば、疫病退散など世相を反映しものもある。
近所のお散歩コースの神社には、七夕の短冊ではなくテルテル坊主に願い事を書き記してあるものがつるされたトンネルが設置されている。
私の願い事は、家内安全、全家幸福(世界平和)、身体健康だが、今年こそは、国家試験合格を祈願するため、絵馬とテルテル坊主に願いを書くことにした。
最後はわらをもすがる思いで神頼みだが、神様もすべての願いをかなえるのは至難の業。願い事をかなえる確率を高めるにはそれ相応の事前準備(努力)は必要だろう。
日頃の行いも見ていると思って、奉仕の精神や人が嫌がる(少なくても自分が嫌な)ことはしないなどを心掛けている。
また、1日8000歩以上歩く(通勤、昼のジョギングなど)、原則、1日1時間(休日は4時間)以上学習、ボランティア活動をすることを心がけているが、果たして今年の願い事が叶うかは・・神のみぞ知る。(神様、お願い!!)
梅雨の時季、近所の神社で6月30日の「夏越の祓」の儀式のひとつとして茅の輪くぐりが行われている。 夏越の祓は、今年前半の半年間の穢れを清めて災厄を払う神事であり、このあとの後半も無事に過ごせるようにと祈る行事だそうだ。近所のお散歩コースの神社にもあり、さっそく、例(唱え詞を唱えながら8の字に3度くぐり抜ける。)に倣って茅の輪くぐりを行った。これで、年後半は、すっきりした気持ちで前向きに目標に向かって歩めるかな。
そうそう、念い\には念を入れて、七夕に向け短冊にも願い事を書かなくちゃ!!
◎参考
●日本の神社数
全国の神社数は81,067社で、人口1万人あたり6社。 神社数が最も多いのは高知県で人口1万人あたり30社だそう。
●絵馬
神様や仏様に祈願、またはお礼参りのために奉納する、絵の描かれた板。
絵馬の起源は、神様に神馬(しんめ)として生きた馬を献上する古代の風習にあるとされている。時が経つと、本物の馬は木で作った馬や土で作った馬で代用され、平安時代には絵に描いた馬を奉納するようになった。
室町時代には個人が現世利益を求め、小型の絵馬を奉納するようになり、江戸時代には家内安全や商売繁盛といった身近なお願い事を書く風習が庶民にも広がり馬以外の絵も描かれ、その後、様々なデザインの絵馬が生まれた。
参道の鳥居などの結界内に、茅(ちがや)という草で編んだ直径数メートルの輪を作り、これをくぐることで心身を清めて災厄を祓い、無病息災を祈願するというもの。日本神話のスサノオノミコトに由来するといわれ、唱え詞を唱えながら8の字に3度くぐり抜ける。
●七夕
五節句の1つで、七月七日に行う牽牛星と織女星を祭る行事。庭に竹を立て,五色の短冊に歌や字を書いて枝葉に飾り,裁縫や字の上達などを祈る。奈良時代に中国から乞巧奠きつこうでんの習俗が伝来し、宮中で行われたのに始まる。近世には民間にも普及。