家を買いたいと思う理由は人それぞれあると思うが、おそらく次のような理由だろう。
1 子どもが小学生に入る前に購入して、転校などをさせないようにしたい。
2 老後に賃貸住宅を借りるのが難しくなるので、家を買うことで安心感を得たい。
3 土地など資産を得ることで、子どもに引き継ぎたい。
ライフスタイルの違いもあり、理由は人それぞれであるが、家を買うには、ライフプランに基づいた資金計画が大切。
住宅ローンとともに子どもがいる方は成長とともに増加する教育費が重なる時期などをどう乗り切るかといった問題にも近い将来直面する。
モデルルームを見学する前に、世帯の収入(共働きか1馬力か)、親などからの資金援助があるかで頭金がどれくらい用意できるか、また、ライフイベント(出産、子どもの入学、親の介護、子どもの結婚、退職老後の資金)に基づく必要な貯蓄などを考え、キャッシュフロー表(家族状況、ライフイベント、それに基づく収入、支出状況、資産(貯蓄)など)を年度ごとに収支を出してみることで、購入可能な物件価格がわかってくる。
住宅取得のためには、住宅購入費(新築の場合は不動産会社のマージンが含まれている)以外に初期費用として印紙税(売買契約)、登録手数料、不動産取得税、仲介手数料(中古物件の場合)、ローン手続き費用として印紙税(住宅ローン契約)、融資手数料、保証料、火災保険料、団体信用生命保険料などが発生する。
また、マンションであれば、修繕積立金や管理費なども維持管理費として毎月支払うことになる。さらに車を持つ場合は駐車場代(都心では地方の家賃代に相当する場合もある!)もかかる。
一戸建ては、防犯対策や通勤の利便性がマンションに比べると悪い場合が多く、強制徴収はされないが、住宅の維持管理費も発生する。
元利均等型ローン(毎年一定額を返済)の場合は、返済後早めの期間短縮型繰り上げ返済で利息部分を大きく減らし金利上昇リスクを抑えることが重要だ。
共働きであれば、株式同様、リスクを分散して、別々にローンを組むことで、住宅ローン控除の恩恵に預かることや妻のみ固定金利選択型のローンにするなども検討する余地があるだろう。ただし、ローンの手数料が別々にかかることや団体信用生命保険を掛けて一が亡くなってもその方のローン分しか免除されない。
今は、HPなどで簡単にキャッシュフロー表が作れるが、将来予測が甘かったりすることもあるので心配な方はFP(ファイナンシャルプランナー)などに相談しながら進めていくこともお勧めする。
購入予算が決まったら、ライフスタイルに合った物件探しとなる。
まずどのエリアにどの形態(新築、中古、一戸建て、マンション)を購入するかを家族で話し合って決める。
子育て環境(保育園の数)、治安(犯罪件数)、防災、便利さ(通勤、買い物)、快適さ(騒音、振動、公園・緑地)などを指標に優先順位や許容範囲を決めて、購入予算額とにらめっこすることになる。
そこまで、ある程度固めておけば、HPや広告や不動産会社の広告などを参照して、これはと思うものを中心に実際にいくつか物件を見てみる。新築の場合、モデルルームを見てこんな生活がしたいと思うことが、住環境は実際に暮らしてみないとわからないところが多いので、現地を何度か訪れて、近所の方に住環境について聞いてみたり、実際に時間帯を変えて訪れて見る事も大切だ。
また、今後、家の近くにどんな建物が建つ可能性があるかや都市計画地域になっていないかなど役所に行って用途地域や都市計画図を確認したり、家の評価がどのくらいなのかを参考にするため固定資産評価額を確認したり、法務局で登記の状況を確認してみるのも重要。
さらに、部屋の広さ、収納スペース、風通し、採光、断熱性、耐震構造、水回り、家事導線、住んでいる方のマナー(ごみ置き場のチェックなど)も十分チェックしておきたい。将来、増改築を考えるならば家の構造やつくりや特徴を把握することも大切。
これらの情報は、不動産会社がもっているので、信頼のある業者を選び、でかつ担当者と信頼関係を築いておくことがポイントだろう。足しげく通いながら、終の棲家?を決めてきたいと思っている。
(参考)
家計シュミレーションHP
(お勧め外部リンク)
★ nomu com
行政サービスなどのHP
★ 生活ガイドCOM
★ となりの芝生
本
★ 子どもが小学生になる前に、家を買いたいと思ったら読む本
★ 10年後に絶対後悔しない中古一戸建ての選び方
★ 「この街」に住んではいけない