tomohappiestの日々是雑感

日常生活でのふとした出来事から大イベントまでその時感じたことを書いていこうと思っています!!

数字に踊らされている??

 毎週水曜日、午後8時から放映されているためしてガッテンという番組をご存知だろうか。
数年前までは、このような実験、検証型の番組がいくつかあったが、やらせ問題などで今では、数少なくなった。
 
 毎回、旬なテーマを取り上げ、実験と科学的に検証して、対処法を伝授してもらい、視聴者はそれを見てガッテン(納得)するというコンセプト。熱中症対策、卵焼きのおいしい焼き方、登山の楽な方法、身近にできる地球温暖化防止対策など、食、住、健康、話題を中心に日常生活に身近なテーマを取り上げ、実際番組を視聴後に得した気分になり実践している自分がいる・・。
 
 家電量販店やスーパーなどでおこなわれているポイント還元について、次のような疑問を抱いたことがないだろうか。
 
現金4割引き」のお店と、「5割分の商品券を還元」、という店はどちらが得なのか?
 これを簡単に考える方法がある。
まず、5割分の商品券の店で、1万円分の買い物をすると、5千円分の商品券をゲット。これをすぐに使うと、5千円分の商品がもらえ、手元には1万5千円分の商品、支払ったのは1万円となる
 
 次に、同じ1万5千円分の商品を、現金4割引きの店で買うと、1万5千円の4割引きが9千円。同じだけの商品を買うのに、4割引きの店の方が千円得することになる。
 一見、ポイントも現金値引きも同じような錯覚を起こすが、冷静に分析すると現金値引きのほうが数字的にもお得であることがわかる。
 また、ポイントでもらってもそのお店でしか買い物できないが、現金であればどこでも買い物ができるので商品購入の選択肢が広がる。
 さらにポイントは有効期限があったりすると、使わずに紙切れに終わる可能性もあり貨幣のような価値貯蔵機能もない。
 おまけは、ポイントカードをなくしたりすると、権利がなくなる場合もある。現金も同じだが、なくす確率は断然カードのほうが高いだろう。
 
 ポイントより現金値引きがお得!
 
 番組で次に紹介していたのが、アメリカで1990年に論争を巻き起こしたモンティホール問題。
 
 3つのドアのうち1つに車が隠れていて、当てると車がもらえるゲーム。
 日本のテレビ番組でも新婚さんいらっしゃいなどでおこなわれていた。ここの番組ではハワイ旅行だが。
 単純にすべてオープンすれば当たる確率は3分の1だが、アメリカの番組では参加者視聴者の心理面を試す一工夫をした。
 
 参加者である、あなたはドアを1つ選んだが、正解を知っている司会者は、すぐに答えを発表せず、ハズレの箱を1つ開けて見せます。残った箱は2つあり、司会者は「選んだ箱を変えてもいいですよ?」と言う
 さて、この時、箱を変えた方が良いか、変えない方が良いか?
(司会者は、参加者が最初に選んだ箱が当たっていても、ハズレていても、残った箱のうちどちらか1つを開けて、2択にする。)
 
 この問題は、元になった番組の司会者の名前から、モンティー・ホール問題と名付けられた。
 大方の人は、「残った箱は2つなので、当たる確率はどちらも2分の1、選択を変えても変えなくても、当たりやすさは同はず。」
 ところが、実際には、選んだ箱を変えた方が2倍も当たりやすくなる
 
(解説)
A、B、C、3つの箱があり、ある人がAの箱を選んだ場合で考える。可能性は3つ。
車が「Aにある」、「Bにある」、「Cにある」。それぞれの確率は3分の1。
 
①車がAにあった場合
司会者は、BかCのどちらかを開け、「選択を変えますか?」と聞く。どちらにしても、この時は、選択を変えるとハズレてしまうので、「変えない方が良い」
 
②車がBにあった場合
このとき、司会者は必ずCの箱を開ける。なぜなら、Aは最初に選ばれた箱なので、開けられない(いきなり正解発表になってしまう)。Bは、車が入っているので開けられない(これも正解発表になってしまう)。Cが開き、車があるBが残るので、選択はAからBに、「変えた方が良い」
 
③車がCにあった場合
同様に、司会者が開けられる箱はBだけで、車があるCが残るので、選択を「変えた方が良い」
 
*①、②.③の選択肢のうち②、③は選択肢を変えたほうが良い。
 よって、選んだ箱を変えた方が2倍も当たりやすくなることがわかる。
 
 
 次に、広告や宣伝でよく見る、極端に高い顧客満足度
最近、住宅購入のためにマンションなどの広告を見るが、どの広告もお客様満足度○○%と高い数字が踊っている。本当に多くの人が満足しているのかと疑ってみるが、業者もうその広告は出せないだろう。
 
 そのからくりは、「サンプルのかたより」が発生している可能性が大。
 例えば、ある商品を2度、3度と注文したお客さんだけに、アンケート調査をしたら、何度も買っているお客さんは、その商品に満足しているから買っている考えられるので、「満足している」と回答する。でも、1回買って気に入らなかった、調査対象に入っていない。つまり、最初から満足度の高いと思われるお客のみを対象にアンケートをおこなっている。
 サンプルの対象次第で、調査の結果はまったく違ってくる。
 また、アンケート調査などでは、設問の文章選択肢の作り方、順番など、ちょっとしたことで結果が大きく変ることがある。俗に結う誘導尋問型の設問。
 あまりに実感とことなっている場合は、何か裏があると思ったほうがいい。
 
 予備校のパンフレットなどの満足度調査は、合格者のみに回答はがきを送っているのだろう・・。
 
(参考)