tomohappiestの日々是雑感

日常生活でのふとした出来事から大イベントまでその時感じたことを書いていこうと思っています!!

はるばる来たぜ函館旅行♪(その2)

はるばる来たぜ函館旅行♪(その1)の続き・・
 
2日目(5月9日)
高龍寺ー外国人墓地立待岬ー函館八幡宮ー函館奉行所五稜郭公園ー湯の川温泉ーホテル
 
 昨夜の出来事が夢の中にも出てきてまだ余韻に浸りたかったが、朝6:00起床。辺りはすっかり明るく、温泉に入ってから、ホテルの周りの函館湾を散策した。
 ホテルのあるベイエリアには、大正ロマンあふれる金森赤レンガ倉庫群、高田屋嘉兵衛資料館、はこだて明治館、函館西波止場、函館文学館、明治維新後、名実共に北海道の玄関口となった函館に内地の人々が上陸し、第一歩をしるした場所の北海道第一歩の地碑.
さらに、新島襄海外渡航の碑、不動産や倉庫業で財をなした相馬哲平氏の社屋として大正5年に建てられた和洋折衷の建物である現在でも使用されている相馬株式会社、隠れたスポットとして大正12(1923)年に設置された日本最古のコンクリート製の電柱などベイエリア周辺は見どころいっぱい。
 思わず、記念碑の解説を読みふけっているとあっという間にホテルの朝食の時間になっってしまった。
 
 このホテルは知る人ぞ知る「日本一朝食のおいしいランキング一位」に2年連続で輝いている。評判をよんでか、ゴールデンウィーク明けの平日にもかかわらず、朝開店時間の6:30から長蛇の列。それもそのはず、海鮮丼がぶっかけ放題。いくら、いか、焼き魚コーナー。ほっけ、いか、鯖、はたはた、など北海道の海の幸がいっぱい。朝からテンションも上がった。
 海鮮をメインの朝食のため洋食のバリエーションが少ないのはご愛嬌。評判通りの味とボリュームに納得。
 お腹も満たされ、ホテルで函館路面電車1日乗り放題チケット(600円)を購入し今日の観光コースをシュミレーションしてからいざ出発。初めに、ホテル近くの十字街停留所から外国人墓地のある終点の函館どつく前まで10分くらいの乗車。左手に昨日登った函館山や元町公園に至る坂を眺めながら、気が付くと徐々にローカルな雰囲気の町並みへと変貌していった。
  
  駅を降りなだらかな坂を修学旅行生と一緒に登りながら約15分で高龍寺に到着。山門がどっしりしていて彫刻も施されていて古いお寺だなーと思っていたら、予想通り 江戸初期に創始された寺で函館では一番古い寺院だそうだ。通りに面した山門は総けやき造りでみごとな彫刻が施され、北海道指定有形文化財である蠣崎波響の最高傑作といわれる「釈迦涅槃図」を所有していることでも有名。
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 昨日は教会尽くしだったので何となく新鮮な気分。一味違った函館の一面に触れた。
 そこからさらに足を延ばすと、民家もほとんどなく海岸沿いの小高い丘に出た。そこが外国人墓地。横浜同様ひっそりとしたところに立っていたが、函館湾や駒ケ岳等の山々が見える景色は雄大で、お墓に眠る人は心休まるだろうと勝手に想像した。
 函館は安政6年(1859年)横浜、長崎と共に日本最初の国際貿易港として栄え、外国人の往来も多く、故国に帰れぬまま亡くなった人も少なくない。ペリー艦隊の二人のアメリカ人水兵を初め、ロシア人、中国人、プロテスタント系の人々が葬られているひっそりとした墓地。
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 ここから急坂を登って元町公園への帰れるが、今日は路面電車を乗り回す予定なので同じ道を停留所まで戻った。
 次の目的地の立待岬は路線の関係でいったん十字街(ホテルそばの停留所)まで戻り、約8分で谷地頭(終点)まで行った。乗換時に多少時間があったので辺りを散策すると、坂本龍馬銅像が目に入った。何で龍馬がここに?と思ったが、蝦夷地開拓を目指し志半ばで倒れた龍馬を記念して平成21年に建てられたそうだ。近くには坂本龍馬記念館もあり龍馬ファンならずとも全国から修学旅行生が訪れる。残念ながら時間がなかったので立ち寄れず先を急いだ。
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 電車内から窓外を見渡ししばらくすると函館山をバックに右手に高田屋嘉兵衛銅像を発見。高田屋嘉兵衛司馬遼太郎の「菜の花の沖」の主人公でもありご存知の方も多いと思うが、船持ち船頭となり、江戸後期(寛政8年)函館に入り、交易を始めた。その後幕府の依頼を受け、択捉航路を開き、函館の北洋漁業の基を築いた功労者であり、函館の経済に大きく貢献した豪商。気になったが電車なのでそのまま通過し約8分で谷地頭(終点)に到着。立待岬に行く最寄駅。
 この岬は函館山の南端に突き出た岬で、津軽海峡をはさんで下北・津軽半島を彼方に望むビューポイント。かつては異国船を監視する要所だった。夜はイカつりの漁火を間近に眺められるロマンティックな場所でもある。
  立待岬までは、左手に函館湾を眺めながらの緩やかな坂をひたすら15分近く登った。途中に、函館に数か月滞在し「函館で死にたい」と言った啄木の意志を受け継いで節子夫人が遺骨を移し、立待岬へ上る坂の中腹に当たるこの地に一族が共に眠るお墓があり、観光客ははほぼ立ち寄っている。
 ここで、21歳の明治40年5月5日から132日間を過ごし、国語の教科書でにもあった「東海の小島の磯の砂浜に我泣きぬれて蟹とたわむる」の舞台ともいわれる大森浜海岸も一望できる場所にある。立待岬で啄木について勉強させてもらった。
 
 ここから岬までは、ものの数分で、到着すると本州の島影も拝めここは北海道なのだと再認識した。雄大な海が眼前に広がり、風が強かったがカモメも気持ちよさそうに羽を伸ばして飛んでいて今までの疲れもどこへやら気分も晴れやかになった。お約束に看板をバックに写真を撮った。
 
 じっとしていると風で飛ばされそうになるので、しばし海を眺めてから次の目的地の五稜郭に向けて出発。谷地頭までもどったがどうしても温泉が気になり寄り道し、参道を歩くと八幡神宮の登り口に出た。看板に境内まで134段とあったので、本当かどうか確かめる(実際はこの旅の安全祈願と境内からの函館湾の眺望が目的)ために、階段を数えながら登ったら・・本当に134段で神は嘘をつかなかった。そして期待通りの眺め。
 
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 寄り道をして時間が押していたので、次の五稜郭をめざし谷地頭から路面電車に揺られながら函館駅前を通過し五稜郭公園前まで約30分、函館市内を見物した。
 ここではじめて、1日4便しか運転しない大正ロマンあふれる(大正7年から4年間活躍した)函館ハイカラごうとすれ違った。この旅で1回は乗車したいと思いながら見送った。
 函館市内の活気ある日中の雰囲気を感じながら路面電車五稜郭駅前に正午に到着。
 五稜郭公園の桜が満開なのだが今年は冬が寒かったせいかまだ開花したばかり。それでも待ちに待った開花となり、公園内は夜の場所取りのためのお花見スポット一角はブルーシートがたくさん敷いてあった。
 公園内を散策していたら、2年前にできた函館奉行所に到着。函館戦争について見識を深めるためじっくり館内を見学した。
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 現在放映中の八重の桜もちょうどこれから鳥羽伏見(京都)に始まり、五稜郭までの新政府軍VS旧幕府軍の戦いに入る。ここ五稜郭は最後の激戦地。旧幕府軍新撰組副長の土方歳三もこの地で最期を遂げた。 兵どもが夢のあと・・で、現在は親子やカップルなどが戯れるのどかな公園となっている。
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 館内見学後、おなかが空いたので混雑している五稜郭タワーを尻目に、すぐそばにあるラッキーピエロ(函館で有名なハンバーガーチェーン店)で1番人気のチャイニーズチキンバーガーを食べた。
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 北海道の素材にこだわったらしく、某ハンバーガーチェーンよりは断然おいしかった(のは私だけではないだろう)。
 お腹も満たされたので、五稜郭駅前から路面電車に揺られ函館競馬場前を通過し湯の川温泉まで行った。
 函館の温泉といえば湯の川というくらい辺りは温泉旅館がひしめいていて温泉街の風情があった。駅前に足湯があり、疲れた足を癒しながら地元の中学生をつかまえて函館の名所などについて情報収集したり、関西から来た親子連れの方と観光地の情報交換をした。
 足の疲れも取れたので湯の川温泉街をぶらり散歩していると海岸線に出た。石川啄木がよく散歩した海岸も近く、砂浜が辺り1面に広がり波も目前に来て迫力があった。今までとは反対に、立待岬方面を眺め夕日が沈む瞬間を見られた。
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 日が沈みかけてきたので、急いで湯の川からホテルのある十字街を目指したが、車庫のある駒場車庫止まりに乗ってしまい降りると、ちょうど車庫からハイカラごうが出てきてここから乗車できた。まさに幸運の女神が降りてきた。
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 今日の目的だった路面電車を乗り回せ、さらにハイカラな大正ロマンあふれるレトロな電車にも乗られて大満足。
 夜はホテルの温泉から昨日同様、函館を一望できる夜景を眺めた。昨日登った函館山山頂からフラッシュが絶え間なく光っていた。きっと今日も100万ドルの夜景に観光客が酔ったことだろう。

 3日目(5月10日)
函館水産市場ー函館朝市カトリック元町教会ー高田屋嘉兵衛資料館ー函館市文学館ー函館空港羽田空港国内線第2ターミナルー帰宅
 
 今朝も朝5:30に起床。すぐに温泉に向かったがすでに大勢のお客さんがいた。昨日は少し朝食の開始時間に出遅れたので今日は、ホテルそばの函館水産市場を見学してからすぐに朝食会場に向かった。すでに行列ができていたが、無事席を確保でき海鮮丼(売り切れ御免の大間のマグロにもありつけた)をたっぷり味わった。
 
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 今日は、午後3:45分の飛行機で帰るため、午前中は函館駅周辺の朝市見学とお土産を購入することにした。
 団体の観光バスからお客が途切れず降車してきたが、短い時間でいなくなるため、私のような観光客にお店の人も声を掛けてくる。
 おいしいズワイガニの見分け方など親切に教えてくれるお店もあった。函館名物のイカの塩辛や松前漬を購入し一安心。
 
 まだ空港行きのバスまで時間があったので、函館市文学館を見学し石川啄木辻仁成の生い立ちや作品など函館にかかわる作家について学んだ。
 昼食は函館ラーメン。函館を満喫し尽くし、ベイエリアのお店の企画でクリスマスに届く手紙を自分あてに書いて投函した。中身はもちろん内緒。
 
 桜の満開が見られなかったが、五月晴れに恵まれ函館の観光名所を路面電車を駆使しながら函館の魅力を十分に満喫できた旅行だった。
 
 2015年度には北海道新幹線が東京~新函館約830kmを3時間20分で結ぶ予定で首都圏からのアクセスも良くなる。今度は五稜郭の満開の桜を見られるといいな~。
 
(参考)