午後、女子モーグルの決勝を観戦した。
結果は、残念だったのかもしれないが、演技終了後のインタビューで、『自分のすべりができたので満足している』という言葉を聞けてうれしかった。
予選に比べてタイムも上がったし、彼女の持ち味の高速ターンやエアーもベストに近いすべりだったと思う。細かいミスはあったかもしれないが、実力のある選手でも、転倒したりとアクシデントがある中、オリンピックの大舞台で自分の演技ができたことに拍手を送りたい。
今までの努力(特に、高速ターンは彼女がパイオニア)は、必ず人生のどこかで報われると思う。女子モーグルのターンの歴史を変えたことも大きな功績となるだろう。
今は悔しさが残るかもしれないが、冷静に考えると、オリンピックごとに確実に順位やレベルを上げてきている。これは、並大抵の努力ではできないことだと思う。
また、結果論だが、上位3選手の実力は演技や点数を見る限り、上村選手より1点以上高く、彼女がベストの演技をしても届いたかわからない。
そう考えれば、今回の結果は、結果としてどこかで気持ちの整理をつけて、受け入れざるを得ないだろう。
また、今まで支えてくれた母やコーチを始め周りの方々のサポートがあっての今日の晴れ舞台だったと思う。インタビューでも、彼らへの感謝の念を表していたので、人間的にも成長している女性だと思った。
とにかく今は、「お疲れ様」「今までよくがんばった」「最高の演技だった」と言ってあげたい。