tomohappiestの日々是雑感

日常生活でのふとした出来事から大イベントまでその時感じたことを書いていこうと思っています!!

フィギュアスケート日本代表決定!!

 フィギュアスケート全日本選手権が終わった。
 
 男子では、予想通り順当に、高橋選手、織田選手、小塚選手がバンクーバーオリンピック代表に決定した。
 高橋選手は、8位に終わったトリノ五輪から約4年。初の挫折ともいえる大けがを乗り越え、26日の全日本選手権で2大会ぶり優勝。一回り大きくなって戻ってきた。
 新聞やマスコミで報道されているように、彼は、昨年10月、練習中に右ひざ前十字靱帯を断裂。手術し、同年12月末に退院したが、氷上に戻るまでには長く、単調なリハビリの日々を過ごしてきた。
 復活した自分の姿が想像できず、今年2月には姿をくらまし、約2週間、電話にも出ず、コーチらを心配させた。それでも、最後は自分で思い直して戻り、周囲に「今年の全日本いけんかも」とこぼしながら、リハビリと向き合ってきた。
 復帰戦は10月のフィンランディア杯。食事面など体調に一層気を配り、今秋からは栄養士の指導のもと、自分で昼食の弁当をつくるようにもなったそうだ。怪我をして、人間的にも成長して戻ってきた。
 どん底にいた約1年前には「出られない」と思っていた全日本選手権で、スケートを滑れる楽しさを思い存分に発揮した。この経験を糧に、周りの方への感謝の気持ちとスケートを滑れるありがたさを忘れず、バンクーバーの地で、表現しきってもらいたい。おのずと結果はついてくるだろう。

 織田選手も、飲酒事件もあり、スケートができる幸せを痛感している選手だ。ジャンプも安定してきており、4回転ジャンプが確実に成功すれば、磨きのかかった表現力やスピン、ステップなどで得点は期待できるので、いい結果はついてくるだろう。今回、オリンピック初出場なので、本番の雰囲気に飲まれず平常心ですべることができるかもポイントとなる。

小塚選手は、1968年グルノーブル五輪代表の父・嗣彦(つぐひこ)氏との親子に渡ってオリンピック代表の切符を手にした。ジャンプが安定すれば、上位入賞は狙える位置にいる。この五輪を1つのステップにして、将来の日本のエースへと飛躍していってもらいたい。

 また、ジュニアでは、羽生選手がグランプリファイナルで優勝し、全日本でも6位入賞。今後の活躍が楽しみな選手が出現した。全日本選手権の面白さは、普段見ることができない若手の有望株の演技をじっくり鑑賞できるところにもある。あの時のあの選手が・・と将来、思うときがくる。この舞台をきっかけにシニアで活躍する選手もたくさん輩出している。フィギュアスケートファンとしては、最も注目する大会の1つだろう。


 女子は、前回の記事のとおりの試合展開となった。浅田選手は、自分の意志を貫き、トリプルアクセルに成功。ジャンプの大きなミスがなく、ステップやスピン、スパイラルでも得点を稼ぎ、ファイブコンポーネント(演技点)でも高得点。タラソワコーチ不在の中、この大会で精神的にも大きくなってた。
 オリンピックやその後の世界選手権などさらに選手として成熟していくだろう。彼女とチャングムが少し重なるのは私だけだろうか。
 安藤選手は、代表が決まっている安心感からなのか、演技に精細を欠いてしまった。特に彼女の持ち味である表現力や力強いステップが鳴りを潜めた。精神的に波があるので、オリンピックに向けて気持ちを切り替えて自分らいい本来の演技ができるかがポイントだろう。潜在能力は高い選手だと思うので奮起に期待したい。

 そして、鈴木選手が、僅差で代表の切符を手にした。中野選手も持てる力を十分に発揮し、我々観客を魅了させてくれた。甲乙つけがたい高いレベルでの争いをしてくれたことにフィギュアスケートファンとして感謝したい。
 結果は、つけざるをえないが、どちらも代表にふさわしい演技だったと思う。個人的意見ではあるが、鈴木選手のステップの時の笑顔は、スケートが大好きで心のそこから楽しんでいるなーと感じた。あの演技は、観客に訴えるものがあったように思う。摂食障害を乗り越えて、スケートを滑れることへの感謝の気持ちも人一倍持っている選手。オリンピックでは失うものは何も無いので、中野選手のぶんまで、スケートの楽しさを世界のフィギュアスケートファンにアピールしてもらいたい。

 中野選手は、結果こそ残念だったが、あの緊張感の中でも、自分の演技ができたと思う。特にドーナツスピンやスパイラルのときの笑顔など記憶に残る選手だ。世界選手権の代表に選ばれたので、集大成として、観客を魅了する演技を期待したい。人1倍努力家の彼女のスケートに対する真摯な姿勢には見習うべきところがたくさんある。必ず、今後の人生において、この経験はいきてくる。

 村主選手もこの4年間、中野選手同様、オリンピックで悔しさを経験した選手。長い間日本のトップを守ってきて日本女子のフィギュア界を引っ張ってきた選手。その当時、日本人選手は表現力が乏しいといわれていた中、表現力のあるスケーターだった。ジャンプの安定感がここ数年なかったのは残念だったが、彼女の魅力である高速スピンと表現力は他のスケーターのお手本になるだろう。

 そして、若い選手では、4年前の浅田選手の再来といわれる村上選手や今井選手、藤澤選手なども今回の全日本で活躍した。もうすでにジュニアでは国際大会で上位入賞を果たしているので、このまま成長していけば、4年後のソチでは、代表争いに入ってくるだろう。今後の活躍を期待したい。


(前回の記事)
http://blogs.yahoo.co.jp/tomohappiest/51386865.html
http://blogs.yahoo.co.jp/tomohappiest/51198703.html

(2008年全日本選手権での鈴木選手の演技)
http://www.youtube.com/watch?v=rKiUJ-MGWGs&feature=player_embedded

(2009年全日本選手権での鈴木選手のフリーの演技)
http://www.youtube.com/watch?v=NLscBppp2b0

(2009年全日本選手権での浅田選手のフリーの演技)
http://www.youtube.com/watch?v=JaShI8GR76k

(2009年全日本選手権での中野選手のの演技)
http://www.youtube.com/watch?v=Ty73Gbt2ZHg(SP)
http://www.youtube.com/watch?v=NaMVKC3lMgk(FP)

(2009年全日本選手権での村上選手のフリーの演技)
・・時期日本女子フィギュアスケートのエースか!!
http://www.youtube.com/watch?v=1IArLoZPv7A