論理的に考える(その1)の続き。
2.フレームワーク思考
思考法
① ゼロベース思考・・固定観念を取っ払い、視点を変える、広げる
② フレームワーク思考・・ モレなくダブリなく全体構造をおさえる
③ オプション思考・・例:3つの選択肢があります
ツール
①ロジックツリー・・階層で思考を整理する
②マトリックス・・軸だしが重要
③プロセス・・・・時系列・連鎖で考える
基盤スキル
①成し遂げようとする思い
②構造化
③特徴づけ
ロジカル思考の基本は…
◆モレなく、ダブリなく!
◆偏りなく!
◆全体構造の押さえ!
◆具体性の一致!
◆モレなく、ダブリなく!
◆偏りなく!
◆全体構造の押さえ!
◆具体性の一致!
フレームワーク思考・・もれなく、ダブリなく全体構造をおさえる
仮説・・時間がない、情報が少ない時でも、その時点で持つ仮の結論が仮説。
フレームワーク思考とは、全体構造をおさえるために思考を枠組みで整理すること
フレームワークは「仮説を立てるとき」と、「仮説をの検証するとき」両方で使える
3.ロジック・ツリー
1.もれなくダブリなく
2.同階層は具体性のレベルが一致している
(実演)3つの思考トレーニングで気持ち悪さを克服
Qなぜ○○会社に入社したのか?
A(悪) 1社風がよかったから
2社員がいい人たちだったから
3企業イメージが魅力的だったから
⇒1・3はダブっている。
A(良) 1企業イメージが良かったから
2経営状況が健全だったから
3事業内容が魅力的だったから
⇒同階層は具体性のレベルが一致している。
Qなぜ○○会社に入社したのか?
A(悪) 1経営状況が健全だったから
2事業内容が魅力的だったから
3残業が少なそうだったから
⇒1・2と3はレベルが違う。(3は具体的過ぎる)
A(良) 1経営状況が健全だったから
2事業内容が魅力的だったから
3労働環境が整っているから
⇒ダブりなく項目が全体に行きわたっている
A(悪) 1足が長いから
2顔がいいから
3スタイルがいいから
⇒バランスが悪い(容姿に関することばかり)
A(良) 1外見が美しいから
2性格が親しみやすいから
3演技が上手だから
⇒項目のがバランスよい。
● 質問に対して、「もれなくダブリなく」「同階層は具体性のレベルが一致している」答えを三つ思い描く訓練をする。
●もれなくダブリなく、同階層は具体性のレベルが一致しているには
①階層をずらすな
②軸をぶらすな
③言葉の定義を明確に
思考トレーニング方法として3つ項目を出す練習
(バランスよく同じ階層のもの)
例題:研修後の行動目標は?
根拠:①振り返り(習ったことを復習する)
②継続(習ったことを常に実践する)
③展開(ノウハウを多くの人に伝える)
例題:サッカー日本代表は強いですか?
結論:はい
根拠:①監督がいい
②選手がいい
③サポータ―(の応援)がいい
例題:遊園地が好きですか?
結論:はい。
根拠:①手軽に遊べる
②価格が安い
③絶叫系が好き
例題:牛丼サービスの基本は?
根拠:①うまい
②安い
③早い
(どこかのコマーシャルで聞いたせりふですね。)
では、例題を踏まえて、以下の問いに対してお答えください。
例題:日本が好きですか?
結論:根拠① 根拠② 根拠③
・
例題:ダイエーA店の●月の売上が落ちている。これからの対策を考え
る上で、軸を決めて3つの指標にもれなくダブリなく分けしてください。
(3つに分けしてから対策を考える)
① 1日~10日
② 11日~20日
③ 21日~月末
① 300万円未満
② 300万円から600万円未満
③ 600万円以上
① 平日(祝日の除く)
② 土曜日(祝日の除く)
③ 日曜日
① 0~20歳
② 21歳から59歳
③ 60歳以上
①カード
②現金
③商品券その他
4.Howツリー
覚えておきたい3つのツリー
ロジックツリーを仕事で生かす
1もれ、ダブリを未然にチェック
2原因・解決策を具体化
3因果関係を明らかに
ツリー
|
要点
|
構造把握のためのWhatツリー
|
もれなく、ダブリなく100%
|
原因分析のためのWhyツリー
|
なぜ・なぜ5回(より本質的な原因をつかむ)
偏りなくバランスよくフレームで考える。
|
課題解決のためのHowツリー
|
偏りなくバランスよくフレームで考える。
実効性・実現性の高い解決策を考える。
|
コンセプトがあいまいなツリーは実現に結びつけることは難しい。
WhyツリーとHowツリーは問題解決のプロセスにおいてセットで使用す
る。そのために問題と課題を明確に理解しておくことが大前提
問題・・困っている現象・事柄(例:~がない、できない、が不足して
いる)
課題・・解決すべきこと(例:~の確立、再構築、策定、実施)
実習:これは、問題?それとも課題?
1公平な評価制度が出来上がっていない
2リーダーシップの取れる管理職が不在
3教育システムを充実させる
4リーダーへの権限委譲の明確化
5人材教育画各部署でバラバラ
6職員の自立心・主体性が希薄
A:問題・・1,2,5,6
課題・・3,4
5.ソリューション・ツリー
WhyツリーとHowツリーは問題解決のプロセスにおいてセットで使用する
ロジックツリー演習(HOWツリー)
Q:住民により良いサービスを提供するためには?
(職場でのおもてなしを考えるのにいい課題です。)
(回答例)
回答のポイント: 偏りなくバランスよく、フレームワークで考える。
(参考)