tomohappiestの日々是雑感

日常生活でのふとした出来事から大イベントまでその時感じたことを書いていこうと思っています!!

ITパスポートってなに?

 失業率や有効求人倍率が下げ止まりの中、就職活動で問われる資質の中に経験とそれを裏付ける資格が求められることが多い。もちろん基本として熱意やビジョンも大切だが、採用する側からすれば、かなり未知数のものでもある。
 また、実際に仕事をすれば、知識不足や根拠や段取り(仕事の進め方)などで悩む事も多い。
 上司や同僚、職場の方たちのサポートを通じて習ったり、中には習うより慣れろで技を盗みながら自分で覚えることになる。
 とはいえ、どんな仕事でも、かならず基本となる理論や考え方がある。そこを知らないと、職業人としては心もとなく、応用も効かなくなる。
 
 以前から、IT、会計、語学の知識はどんな仕事にもどこかで生かされる基本知識であると言ってきた。
 会計の知識は、経営するものには経理で必要になりITの知識は、普段の仕事でもこれなしには効率化が図れない。語学も、世界中を相手にする商売では、交渉や営業で必要となる。
 外国語の習得は、職人の世界でも外国人労働者と一緒に仕事をする場合などコミュニケーションの1つとして必要に迫られる場合もある。外国とのお付き合いなしには日本の成長はないだろう。
 
 話がそれたが、ITの知識をただパソコン操作能力だけでなく、IT戦略(経営)、管理、技術を三位一体で理論を体系的に学んで、ITを仕事に生かしていくことが企業では求められている。
 
 そこで、私がお勧めしたいのが、国家資格である「ITパスポート」試験。
 初めて聞くという方も多いと思うが、この試験は2008年までは、初級シスアドと呼ばれていた。国も、専門家だけでなく広く一般の方たちにITの活用を図ってもらうきっかけとして、試験内容も実際にビジネスの世界で起こりうる実践的な場面を想定した事例問題を中心とした試験内容にしている。
 人様に重要性だけを強調してお前はどうなんだと言われないよう、今回、この試験に初受検した。ネットワークが故障した場合などの対処法やITを経営戦略の1つとして効率的に使いこなす方法を学べた。ITネットワークと無縁な職場はないので、今後、どの部署へ異動しても役に立つだろう。
 
 
 ITパスポート試験の目的は以下のとおり。
*ITを正しく理解し、業務に積極的に活用して付加価値を生み出す人を育てる
*職場内の課題を把握・分析し、解決するためのIT活用法の理解を促す 
* ITを安全に活用するための知識や、企業のコンプライアンス向上に貢献する知識を育成する
 
 ITパスポート試験は以下の3つに分野から出題される。
 
 テクノロジ系は、情報技術に関する基礎的な用語・概念などの知識。
具体的には、コンピュータの構成要素(プロセッサ、メモリ、入出力デバイス)、ソフトウェア(OS、アプリケーションソフトウェアオープンソースソフトウェア)、ハードウェア(コンピュータ・入出力装置)、ネットワーク(ネットワーク方式、通信プロトコル)セキュリティ、(情報セキュリティ管理、情報セキュリティ対策)など。 今後パソコンが正常に作動しない時に、不具合の原因がどこなのか想定できるようになり、ちょっとパソコンに詳しい人として重宝されるだろう。
 
 マネジメント(管理)系は、システムの開発技術やプロジェクトマネジメントのプロセスについて、基礎的な用語や概念、契約の流れやシステム導入、そして導入後の保守などネットワークパソコンを導入している企業では、必要不可欠な知識を学ぶ。 
 
 ストラテジ(戦略)系は、企業での経営戦略に関するIT知識について、経営、技術、システム戦略や企画、コンプライアンスや、コーポレートガバナンスなど企業規範に関する考え方などを学ぶ。特に、管理職などは、必要不可欠な知識だと思う。
 
 パソコンの操作が苦手な人でも、知っていて損のない知識ばかりなので、是非挑戦してもらいたい。合格率(約50%)からしても落とす試験ではない。努力が報われ、これがきっかけで、気がついたらエンジニアになっていたり・・ということもありえるだろう。
 
 試験も、今後、多くの人に受検してもらいたいという国の考えもあり、今までp-パー試験で年に2回の受検チャンスしかなかったが、CBT(Computer Based Testing )方式が導入され、近くの試験会場で、パソコンと向き合って回答する方式となる。
 
 
(参考)