tomohappiestの日々是雑感

日常生活でのふとした出来事から大イベントまでその時感じたことを書いていこうと思っています!!

元気な野菜を食べている?

 先日、図書館に置いてあった1枚のチラシをみて、たまたま気になっていた食生活に関する講座だったので行ってみた。タイトルは「元気な野菜をたべよう」。講師はNPO法人大地と命の会代表 吉田 俊道氏。
 
 ただでさへ肉食中心で最近野菜が高騰していて足が遠ざかっており、栄養不足を感じていた矢先だった。
 講師の写真を見る限りどこにでもいる農家のオヤジで話下手なのかな・・と思っていたが、いざ講義が始まるとその話術にはまっていった。
 そして何より子供の食育にまつわる改善例や家庭でできる野菜(土づくりがポイント)の作り方などを情熱と科学的分析に基づいて聴衆に説明していた。
 
 講義内容を簡単にまとめると・・
ミネラル:あらゆる物質をつくる基本単位が元素。人間の体も例外ではなく、元素からできており、体重の95%を酸素、炭素、水素、窒素(ちっそ)が占めるが、残りの5%がミネラルと呼ばれる約20種類の元素。
 カルシウム、リン、マグネシウム、ナトリウム、カリウム、塩素が代表的で、これらを必須ミネラルと呼んでいる。
 
忙しい現代人が陥るファーストフードなどのチェーン店で出される野菜は、工場などで大量にカット、湯洗され栄養素がほとんど抜けた状態で各店に運ばれてくる。ほとんどミネラルがないもので、体にいい野菜とは決して言えない。
 栄養のある野菜はほっておくと色が変わるが、洗浄をを繰り返した野菜は色が変わらない。
1~2歳児でも1日ミネラルが350mg必要だが、コンビニ弁当1個には250mgしかないそうだ。
 
 子供たちの栄養も不足しがちで、ミネラルの不足している子は、神経伝達物質が不足し情緒不安定になりやすい。昔からよく寝てよく食べてよく運動しろと言われるが、現代人には食べる内容も意識しないと巷にあふれるファーストフードでは栄養をまかなえない。
 ただでさえストレス社会といわれる現代、ストレスがたまると自律神経やホルモンバランスが失調し、感情の乱れ、判断力の欠如が現れ、イライラしたり、不安で落ち着かなかったり、ミスを繰り返したり、やる気が出ず落ち込んだりする。社会的な問題となっている子供のイジメ、キレやすくなる、うつ状態になるなどもストレスに強い体をつくるビタミン・ミネラルの摂取量が関係しているとのこと。
 
 ではどんな野菜を食べたらいいのか。
 ズバリ自分で育てた野菜だそうだ。どうしても市販の野菜は収穫から口に入るまでに時間がかかり鮮度が落ちる。また、コスト削減のため大量出荷するために農薬をまき害虫を駆除するが、当然人体にもよくない。
 最近はネオニコチノイド(直訳すると新しいニコチンのような)などが使われており、大量のミツバチが死んだといった報告事例もある。
 
 では、害虫の被害に合わない無農薬の野菜を作るにはどうしたらいいか。
 害虫は栄養価の高い新鮮な野菜にはあまり近づかず、腐りかけたものにたかる。なぜなら、食べ物を腐敗させて消化吸収しているから腐敗しやすい弱った野菜を好むのだそうだ。
 栄養価の高い野菜を作るには野菜が育ついい土を作ればいいとのこと。そのためには肥料作りが大切。微生物が土の環境を発酵環境にする微生物(講師は菌ちゃんと呼んでいた)をいかに土の中に住まわせるかがポイント。
 講師は、家庭でもできる生ごみとEMぼかしを使った土づくりや土の上に雑草を置いて、シートをかぶせて発酵させる方法(6か月くらいかかる)を奨めていた。
 各地の消費生活団体がダンボーコンポストなどでいい土作りを奨励しているので聞いてみると参考になるかもしれない。
 
 我が家には広い庭がないので、ベランダでも栽培できる野菜やハーブ系などに挑戦してみようかと思う。
午後の紅茶ならぬハーブティーも精神衛生上とってもよさそうだ。まずは、野菜はなるべく農薬を使っていない近所の農家が作った旬のものを購入するようにしようと思った。
  
(参考)