tomohappiestの日々是雑感

日常生活でのふとした出来事から大イベントまでその時感じたことを書いていこうと思っています!!

お金に好かれる人嫌われる人

 読書の秋到来!ということで、書店でたまたま手にして購入した本の紹介です。
 
 下世話なタイトルだがインパクトがあり、敬愛するチャップリンの有名なせりふをもじった私の信条、人生に必要なこと「健康と勇気と少しのお金」にまつわる内容だった。
 
 単なるお金もうけの方法を書いたものとは違い、結果的にお金にすかれるような生き方をするにはどうすればいいかという問いへのヒントが書かれていた。
 
 著者は、はじめにで、お金持ちになるには、以下の3つの質問に即答できる人だと問題提起している。
 
・時給780円の人と時給1500円の人の能力の違いは
・不況時でも年収が上がる人と下がる人の差は
・将来のための貯蓄はいくらあればいいか
 
 お金持ちの目の付け所を学べば、最小の努力で貯金、年収が上がるとのこと。
 この手の本は巷にあふれていているが、特に第一章の「お金のからくり」については、日常生活の具体的な事例を題材にわかりやすく解説しているので、思わず読みふけってしまった。
 
 お金持ちは、お金の流れを見える化している、10年単位で考えている、お金が残るところまで考えているそうだ。
 日本には、資産1億円以上の世帯が90万いる一方、自己破産申し立て件数も10万世帯以上いる。
 
 「生活や夢を実現するために毎月いくらためればいいか知っているか」
現状や目標の間のギャップを埋めるために具体的にどうすればいいか考えず漠然とお金に対する不安を抱いている人が多いと指摘している。
 
 まずは、数値化して具体的に整理(図に)して全体像をはっきりさせることが最初のとっかかりだ。
仕事でも目標と成果による管理が大切だと言われてきているが、まずは現状、目標、その間の問題をはっきりさせなければ、何のためにお金をためるのかわからない。さっそく、人生グラフを描いてみて、何歳で○、何歳で×人生の大きなイベントを書き出してみて、それに必要なお金がどれくらいなのか調べて書き出してみた。
 人生の3大買い物と言われる、教育(子どもがいる場合)、住宅、保険など・・。
 
 さっそく、本の中から身近な事例で利益について考えてみる。
 
ドーナツ店利益 
1個100円のドーナツから1円しか手元(利益)に残らない。およそ、原材料などの変動費が30円、人件費家賃などの固定費が65円、税金2円、貸付金の返済2円となる。
 そこで、どうしたら利益をもっと得られるか考えるだろう。値上げや固定費、変動費を下げるというだろうが、なかなか難しい場合、どうするか。そこが経営者に問われる。
 ドーナツ店を観察すると、利益率の高いジュースやコーヒーとセット販売をしたり工夫している。(マクドナルドなどファーストフード店のお得意戦術)
 
★次に、食欲の秋に敬意を払って、ドリンクバーの話。
 最近、ファーストフード店ではドリンクバーがある店が多い。200円が相場かな。
もちろん何か注文するのが条件ではあるが。ジュース1敗あたりの変動費(原材料費)は15円程度。単純計算すると、お客は17杯以上飲まないと元が取れない。(実際には人件費などの固定費もあるが・・)
 しかし、ファミレスを利用する目的は、食事だけでなく、そこで長居して仕事や学習やおしゃべりの場所として利用する場合が多い。店側としては長居されたら、お客の回転率が下がり、みすみす注文をしてくれるお客を逃すことになる。
 
 収益を上げるには、たくさんのお客に来てもらうことと、お客の回転率を上げることがポイントとなる。お店は、時間制限を設けたり、必ず何かを注文してもらうことを条件につけて工夫をしている。
 
 
★最後に、ケーキバイキングも、お客の錯覚を利用してうまく商売している。
 
Qケーキバイキングはいくつ食べるともとがとれるのか?
もちろん店側も、得するから経営するのであるが、お客に満足感を与えてWIN-WINの関係になれば、経営が成り立つ。
 ケーキバイキング2時間1500円(コーヒー1杯付き)の場合。
通常料金:ケーキ1個400円、コーヒー1杯350円(アンカリング効果で、お得感をお客に植え付ける)
 単純に、ケーキ3個食べれば元が取れる(1550円:@400×3+350)と思ったら落とし穴にはまってしまう。
 
 お店の視点で考えると、(ここがポイント!)
ケーキとコーヒーの原材料費が売り上げ30%とすると、お店は525円あら利益が出る。7個までは、店側に利益が出る。(もちろん人件費などの固定費もあるが・・)
 コーヒー1杯と言うのがポイントで、どうしても毛^貴を食べれば飲み物が欲しくなる。2杯目から有料にすることで、飲み物で利益を稼ぐことも念頭に入れている。
 または、ドリンクバーをつけても、上記で7杯飲まないと元が取れないとすれば、利益が出ると計算するのかもしれない。評判が評判を呼び、さらにお客が増えれば、回転率も上がると考える。
 プラスのスパイラルにのせるには、コストをあまりかけずにおいしいケーキを出すことがポイントになる。
 
 まとめで、損して得するではないが、全体的に見ることで、利益を出す。どんな付加価値をつければ利益が得られるかを考えるべきと著者は指摘している。
 
 
◆目次◆
1限目 お金のカラク
2限目 「10年単位」で考える人は、お金に好かれる
3限目 お金を次々と引き寄せる「時間」の使い方
4限目 押そう! お金持ちスイッチ!
5限目 まずは、年収を1.5倍にしてみよう 
 
 
 (参考)
 (家計をシミュレーションできるサイトの紹介)
 
 (著者である和仁達也氏のHP)
 
 (アマゾンのブックレビュー)