今に始まった話ではないが、日本を取り巻く環境や日本の立場が激変してきている。
国内では、少子化による将来の労働人口の減少、高齢化による医療費の増大への対応、孤独死、年金制度の維持、リーマンショック以来、景気悪化にともなう雇用環境の悪化(大学生新卒の未就職率が40%弱)、正社員と派遣労働者の賃金格差に伴う貧富の差の拡大、行き着く先は生活保護受給者の増加に伴う公費負担増大と府のスパイラルに向かっている。
こう考えると、今から将来を予測して詳細な分析、シュミレーションをして、大胆な手を打っていかないと、今のつけが将来の世代に大きな影響を与えかねない。
小手先の施策だけではもはや好循環は期待できないだろう。
民主党政権になって、政財官のしがらみが少なくなって、政策を実行しやすい環境にはなったのだろうが、なにぶんにも経験がないので、事業仕分けの方法(国民へのパフォーマンスとしては一定の効果はあると思うが、結局国会の議決がないと大きな改善は望めない。)や、特に外交問題への対応は下手だ言わざろうえない。
先週、NHK大河ドラマ「坂本龍馬」が終了したが、政治家でも知事でもない市民(脱藩浪士)だった彼は、上下の身分のない誰もが幸せになれる権利がある日本の将来のためならば、昔敵味方関係なく手を組んで目的に向かって行動していた。薩長同盟の仲介役や土佐藩との協力体制を築き大政奉還に導いたことなど・・。 是非彼の姿勢を政治家の方たちは見習ってもらいたい。
お互いの批判だけしていても先へは進まない。振り返り反省は、一歩先へ踏み出すために大切なことだが、そこからどうしていけば日本住民誰もが住みやすい国になるのかをすべての英知を絞って議論して導いていってもらいたい。
国の将来の地位を決め兼ねないことなので、党利党略ではなく、挙党一致で同じ目標にみかって取り組んでいただきたい。
1度視点を変えて、国外から日本を眺めて、日本が今どう見えるか、国際社会からどう見られているか考察してみると、社会保障や外交などの問題を解決するヒントが隠されているかもしれないと思うのは私だけだろうか・・。
きっと、政権維持に固執している今の日本の政治は、龍馬が幕末の日本の封建体制へ抱いた危機的状況に近いのかもしれない。