東北への玄関口としていまでも上野駅は健在だが、戦前から子供たちに人気のスポットといえば、真っ先に上野動物園があげられる。特に、日中国交正常化で友好の証として贈られたパンダ(熊猫)は今でも動物園の人気者。
芸術の秋が過ぎたので、久しぶりに童心にかえり上野動物園を満喫した。
東京も冬まっただ中で時間も早かったせいか、2月9日(3連休の初日)だったが園内はすいていた。人間も動物なので冬眠中かな?
まずは、園内に入る手前でパンダの郵便ポストがお出迎え。
そして園内に入ってもすぐにパンダコーナーがあり、人だかりがしていた。
日中国交正常化を記念して1972年10月28日に贈られたカンカン、ランランから多くのパンダが来日し、老若男女を楽しましてくれたが惜しまれつつなく逝去なっていった。そして現在は、メスの仙女(シェンニュ)とオスの比力(ピーリー)が動物園のアイドルとして来園者を楽しませてくれている。やはり不動の一番人気かな?
その後、テレビではよく見るが実物はめったに見られない北極の白熊や山では出会いたくないツキノワグマ、ヒグマなどのコーナーも多くの人で賑わっていた。
上野動物園といえば、長い130年の歴史の中で象ははずせない。
象に毒の入った餌を与えるが、象たちは餌を吐き出してしまい、その後は毒餌を食べないため殺すことができない。毒を注射しようにも、象の硬い皮膚に針が折れて注射が出来ないため、餌や水を与えるのをやめ餓死するのを待つことにしたが、象たちは餌をもらうために必死に芸をしたりして餌をねだった。しかし、ジョン、ワンリー(はなこ)、トンキーの順に餓死していく。
童話「かわいそうな象」で有名な話だが、子供のころこの本を親から読み聞かせてもらった記憶が蘇った。もうそんな悲劇が起きない世の中になってほしいと切に願う。
そして、百獣の王は俺だ!と言わんばかりの存在感で圧倒されたのがカバ。とにかくでかい。昼寝中だったがちょっとメタボ気味?
都会の動物園からかいつの間にか周りは高層ビルが立ち並んでいるが、それでも動物園の中で高いといえばキリン。長い首をいかして柵を乗り越え餌をおいしそうに食べていた。