最近、東京メトロというと都営地下鉄との共同経営などで新聞にも掲載されたが、残念ながら経営スタイルの違いなど合意できず、破談に終わりそうだ。利用者からすれば、同じ駅なのに一回改札を出てまたに入場するというのは利便性が悪いので何とかしてもらえたらとは思うが、なかなかうまくいかない・・。
さて、昨日、東京メトロ主催の東京まちさんぽ「日本橋人形町から国会議事堂へ日本の中心で秋を探す」に参加した。前申し込み制だったため、茅場町駅コンコースのの受付で混乱することなく、参加賞としてヘルシアウォーターをいただきいざ出発
地上に出るとそこは、証券会社のビルが立ち並ぶウォール街だった。最近は、少し日経平均株価が上昇したもののアメリカの金融緩和政策で余ったお金が、日本の株に向かったとの見方が有力で、景気回復で証券業界が活気付くにはまだ時間がかかりそうだ。そのせいか、いやいや休日だからなのだがなんとなくさびしく見えた
のは私だけだろうか・・。
そんなことを思いながら歩みを進めると、「水天宮」前に来ていた。ここは安産や子授けで有名な神社。ちょうど戌の日(出産が安産であるという犬にあやかり、戌の日には腹帯を締める)と重なり、妊婦さんなど参拝客で長蛇の列ができていた。お参りできそうもないので、入り口近くで記念撮影と今日のウォーキングの無事を祈願して通過した。
しばらく進むと、1873年に開場し130年以上の歴史を矛誇る「明治座」が現れ、それを横目に進むと甘酒横丁通りに入った。なぜこの地でが甘酒横丁なのかは、 明治の初め頃にこの横丁の入り口の南側に尾張屋という甘酒屋があったからのようだ。今も、数店ではあるが、1年中、甘酒が飲めるお店がある。
そして人形町通りに入ると、軒先で人形焼を売るお店がたくさん目に付いた。お土産に買っていきたかったが、ここも行列で断念・・。
このあたりは、江戸時代、人形芝居が行われており、人形師が多く住み人形作りや販売が盛んだったことから俗称で呼ばれていたのがそのまま地名になったとのこと。地名からその土地の歴史がわかるのも東京には多い。
余談だが、紀尾井町なども、紀伊藩、尾張藩、井伊家の屋敷が連なっていた地区が紀尾井町となっており、三家の頭文字をとったものである。グランドプリンスホテル赤坂は紀伊藩の屋敷跡であり、上智大学は尾張藩の屋敷跡であり、ホテルニューオータニは彦根藩井伊家の屋敷跡だった。
しばらく歩くと、日本橋三越本店前を通過。といいたかったが、せっかく来たので、まずは、正門でお出迎えのライオン像の前で記念記念写真。
中に入ってみると、高級化粧品やバッグなどを売るお店がずらりと並んでいて、リュック姿では場違いだった。エレベーターなどは年期が入っていて、建物はルネッサンス様式で古く、創業1935年とのこと。平成11年(1999)4月には日本橋地区の顔として東京都から「東京都選定歴史的建造物」に選ばれた。歴史の重みを感じた。余計なお世話だが、耐震構造は大丈夫なのだろうかと思ってしまった・・。
そして今清掃中の1604年に5街道の基点となった日本橋(今は首都高に覆われ江戸時代の面影はあまりないが)を渡り、東京駅にむかった。交差点で、道端に花壇があり、色鮮やかな花が目に飛び込んできた。NPOが官庁や地元の方々や企業などと協力して、はな街道にしようとしている。
東京駅もシートがかぶせられお化粧直し?をしていて赤いレンガにはお目にかかれなかったが、皇居へと向かう道端では、黄金色に染まったイチョウのお出迎えを受けた。多くの参加者や外国人旅行者などがこれらをバックにシャッターを切っていた。
皇居に出ると、今ブームのランニングをしている人がたくさんいた。私も今週末にはハーフマラソンに出場するので、どんな走り方をしているのか興味を持って観察していると、カラフルなランニングウェアーに身を包んだ若い女性ランナーがたくさんいる。山ガールが流行っているとは聞いていたが、ランニングも美ジョガーブームが来るかもしれない。美容と健康にはいいことなので、ブームが去っても、廃れることはないだろう。
皇居とお別れして、日比谷公園に寄り道すると、ボランティア団体などのイベントや、東京都観光菊花大会が開催されていた。
せっかく来たので、いろいろな種類の菊を鑑賞した。花に癒され、疲れも吹っ飛んだところで、歩を進めると、霞ヶ関の官庁街にはいり、今国会で問題になっている「国土交通省・海上保安庁」の前を通ると、国会議事堂が目の前に現れた。物々しい警備の前を通過しつつ、イチョウが映える国会をバックに、あちこちでシャッターを切っている観光客に混じって写真を撮った。ちょうど、国会上空に気球船も通過中だったので思わず撮ってしまった。
国会正門から歩いて5分ほどのところにある「憲政会館」に立ち寄り特別展「政党政治への道-議会開幕から本格的政党内閣誕生へ-」を見学した。政党政治の基礎を作った尾崎行雄(元東京市長)を中心に、明治維新後の政治家を中心にした活躍を紹介していた。
今後は、坂本龍馬を中心とした幕末の特別展もあるとのこと。国会の近くで、国のあり方について考えるのも悪いことではないだろう。是非、政治家の方も足を運んでいただきたい。
赤坂御用邸に沿って歩くと、近代的なビルが立ち並ぶ赤坂見附を通り、ゴールの赤坂駅に来る手前で、「日枝神社」の看板が目に入ったので、寄り道した。エスカレータもあったが、根拠はないがご利益が半減すると思い階段を登ること5分で、神社に到着。ちょうど七五三で、着物姿の子どもたちがたくさんいた。私にもこんな時代があったなーと時代の流れの速さを痛感した。ここで、今日のウォーキングの無事の感謝と家内安全など願いごとをした。
そしてついに赤坂駅でゴール。ここはTBSの本社ビルや赤坂サカスなどおしゃれなカフェが立ち並ぶ所だが、少し外れると吉野家など庶民的なお店も多い不思議なエリア。夜は、TBSビルをバックにイルミネーションがきれいなのだろうと想像した。昼と夜では、違った雰囲気をかもし出す街なのかもしれない。
(参考)
★水天宮
公式HP
出没!アドマチック天国HPです。
人形町や商店街の歴史もわかる。
★憲政会館
公式HP
★日枝神社
公式HP